俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
「ま、待ってください……」
肩を押し返そうとすると、貴士さんは私の鎖骨を甘噛みしながら視線だけあげてにやりと笑った。
「キスだけで失神してしまうんだから、もう少し俺に慣れてもらわないと困る」
「慣れるって……、んんっ」
「こんなに長い間我慢しているのに、いざ抱こうとしたときにまた気を失われでもしたら、いい加減理性がもたない」
「まだ、抱かれるって決まったわけじゃ……」
なんとか抵抗しようと両手で胸元を隠すと、今度は足に触れられた。
じたばたと暴れたせいで襦袢の裾が乱れていた。
大きな手が裾の間から忍び込み、私の足を柔らかく撫で上げる。
ふくらはぎ、膝裏、ふとももと、どんどん移動していく手に、どうしていいのかわからなくなる。
「た、貴士さんっ、だめです……っ」
「そんな緊張するな。大丈夫だから」
「大丈夫、ですか……?」