俺様社長と<期間限定>婚前同居～極上御曹司から溺愛を頂戴しました～

「綾花の仕事の邪魔はしたくないけど。いくらなんでも熱中しすぎだ」

　言われて辺りを見回す。
　窓の外はもう暗くなっていた。
　いったい何時間机に向かっていたんだろう。

「すみません……、急いで食事の準備を」

　慌てて立ち上がろうとした私に、貴士さんはため息をつく。

「そんなことはいい」
「でも」
「食事の支度は俺がやるから、綾花はゆっくり風呂に浸かって体を休めろ」

　ぎろりとにらまれ跳び上がった。

　あ、これは怒ってる。
　素直に言うことを聞いた方がいい。

　本能で危険を察知した。

　浴室に向かうと、たっぷりのお湯が張ってあった。
　しかも、私が好きな入浴剤まで入っている。

　貴士さんが、私のためにわざわざ準備してくれたのかなと思うと、申し訳なさとうれしさが同じくらい込み上げてくる。

　体をざっと洗い、乳白色のお湯に体を鎮める。