俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 貴士さんが私を見つめながら顔をかたむけた。
 私も顎をあげ目を閉じる。
 そして唇がふれる寸前で――。


 キンコン、キンコン、キンコーン!


 突然家の中にレトロなチャイムが響いた。
 玄関の呼び鈴の音だ。

 だれかがやってきたらしい。

 体を起こし、貴士さんと顔を見合わせる。
 胸の上までめくられたニットを慌てて引き下ろそうとすると、大きな手にはばまれた。

「無視しよう」

 貴士さんはそう言うと、私をまた畳の上に押し倒す。

 じたばたする私と、続行しようとする貴士さん。
 その間も、チャイムは鳴り続けていた。

「た、貴士さん……っ! チャイムが……」
「無視していれば、あきらめるだろ」
「で、でも……。んんっ!」
「あまり大きな声を出すと、外まで聞こえるぞ」

 意地悪な笑みで言われ、私は慌てて手で自分の口をおさえる。
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