俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 すると貴士さんは無防備になった胸にご機嫌な表情で唇をよせた。

「あ……」

 頂をぺろりと舐められ体がはねる。

 どうしよう。気持ちがよくて、理性が溶けていく。

 貴士さんはとろけた表情の私を見下ろしながら、ストッキングに手をかけた。けれど……。

「おーい! いないのー?」

 玄関から聞こえてきた大きな声に、私たちは再び動きをとめる。



 この明るくはつらつとした声は、もしかして……。とふたりで顔を見合わせた。


「綾花ー? 私だよ、渚沙だよー!」

 まさかの姉の突然の訪問に、私は驚いて跳び上がった。







 



「ひさしぶりね」

 居間の和テーブルの前に座る姉に、お茶とお菓子をだす。

 明るい髪色とゆるやかなウエーブのついたセミロングのヘアスタイルの姉は部屋を見回しながら、にこにこと笑っていた。
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