俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
「二年も会ってなかったのにわざわざマンションを買って、私がいつ東京に来てもいいように手配してくれていたんですか?」
質問を重ねても、貴士さんは私に背を向けたままだ。
その様子を見て、米沢さんは愉快そうに笑った。
「それだけじゃなく、社長は結婚式と披露宴の会場の下調べも済ませていて、綾花さんが喜びそうな式場をリストアップしているんですよ」
「式場まで……?」
私は信じられなくて目をまたたかせる。
貴士さんは辛抱しきれなくなったようで、地面が震えるような低い声を出した。
「米沢。余計なことを言うな」
「すみません。ご両親から綾花さんとの結婚を許されて、浮かれて色々準備していたのに、『結婚できません』と拒絶されて絶望する社長がものすごくおもしろかったので」
口ではすみませんと謝りながら、米沢さんはちっとも悪いと思っていないようだ。
質問を重ねても、貴士さんは私に背を向けたままだ。
その様子を見て、米沢さんは愉快そうに笑った。
「それだけじゃなく、社長は結婚式と披露宴の会場の下調べも済ませていて、綾花さんが喜びそうな式場をリストアップしているんですよ」
「式場まで……?」
私は信じられなくて目をまたたかせる。
貴士さんは辛抱しきれなくなったようで、地面が震えるような低い声を出した。
「米沢。余計なことを言うな」
「すみません。ご両親から綾花さんとの結婚を許されて、浮かれて色々準備していたのに、『結婚できません』と拒絶されて絶望する社長がものすごくおもしろかったので」
口ではすみませんと謝りながら、米沢さんはちっとも悪いと思っていないようだ。