俺様社長と<期間限定>婚前同居～極上御曹司から溺愛を頂戴しました～

「社長。そろそろ話がまとまったようなので、仕事に戻ってもらってもいいですか？」

　冷静な米沢さんの声が響いた。
　我に返った私は跳び上がる。
　対して貴士さんは「またいいところを米沢に邪魔された」と不満を漏らした。

「はいはい。いちゃいちゃは仕事が終わってからのお楽しみにしてください」

　その言葉にものすごい羞恥心が込み上げてきて、私は顔を覆ってうつむいた。









　心配してくれていた姉や中村さんに連絡をして貴士さんの無事を知らせた。
　そのあと、お仕事のある貴士さんにかわり、米沢さんがマンションに連れて行ってくれた。

　彼の言葉どおり、都心なのに広い敷地には緑が多くとても素敵な場所だった。

　エントランスや共用スペースの豪華さ、そしてなにより部屋の広さに驚く。

「部屋の中のものは全て使っていただいて大丈夫なので、社長が帰るまで自由にくつろいでくださいね」