Last note〜バタフライ編

〜プロローグ〜

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〜プロローグ〜


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ーすっきりと晴れた夏空が、森の木々たちの隙間から覗く。

風と葉が戯れる、優しい声と鮮やかさ。
少し遠くの方からせせらぐ川の音。
そのどれもが美しく、心穏やかにさせてくれるはずなのに、、。

ーワンワンワン!!

ーザッザッザッザッ……

森を捜索していた、警察犬が吠えて駆け出し、空気が変わる。

「こちら捜査班C!東側で犬が反応しています!」

「了解。すぐに向かう。」

内線で連絡を受けた1人の警察が渋く低い声で応答し、歩く速度を速めた。

犬はある特定の草むらに向かって吠えている。

「これは…っ!?」

捜査員が驚きで足を止めると、
到着した先程の警察がボソッと呟いた。

「黒死蝶…か。」

2人の視線の先には、、

刃物が胸に一突きされて倒れていた男性と、そこに群がる、大量の蝶たち…。

その場だけ、闇夜のようだった。


「中富警視長!来てください!」

他の刑事に呼ばれ、川のふもとまで着くと
そこには…

髪の長い少女が、真っ白いワンピースを着、黒いキャップを被って倒れていた…。

「女の子…?まだ生きているぞ!」

そして、傍には

1羽の蝶が、息絶えていた……。


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「Last note」ーバタフライ編ー

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