Last note〜バタフライ編

ー「あげはを知る者」ー

4人は、三澄さんの別荘にお邪魔した。
陰松さんのモスグリーンの別荘とは違い、
木の温かみを感じるナチュラルな家。

庭には色とりどりの花が咲いていて、女性が好みそうで可愛いらしい。

三澄さんは"三澄インテリア"とゆう企業の女社長であり、長い休暇で妹と、この別荘に来ているとゆう。

三澄「…そうですか、東京の警察の方だったんですね。」

彼女は、紅茶を用意してくれた。
添えられたマカロンのお菓子を、夢中で頬張るあげは。甘いものは好きなようだ。

青山「あげはが発見された当時、近辺には誰も知る人が居なくて。
来てよかったです。」

三澄「ですが、あげはちゃんに身寄りがなかったのは事実です。あげはちゃんのご両親は昔事故で亡くなり、1人になった所を、父親の弟であった陰松さんが引き取ったと仰っていたので…。」

烏丸「ちゅーことは、あげはの名字は、
陰松って事か?」

三澄「そうです、陰松あげは。
それが、あなたの本当の名前よ。」

三澄さんは、優しいお姉さんの眼差しで、あげはに教えた。

あげは「陰松……あげは。
私の……名前。叔父さんが……ぅっ//」

ホロホロと、泣き出すあげはの涙が、マカロンに染みた。

ミキ「ハーブティ、飲みやすいようにしたの。落ち着くから飲んでみて?」

最初に会ったお姉さんが、あげはのカップについだ。

あげは「……ありがとう、です。」

青山「あの…三澄さんは陰松さんとどう行った知り合いで?」
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