Last note〜バタフライ編
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再度、別荘に上がるとバタバタとあげはが階段を上がっていく。

部屋は2つあるようだ。

手前の部屋と奥の部屋。
廊下まで上がった時、あげはが立ち止まった。

あげは「………っっ!?///」ビクッ!

青山「どーした?あげは!」

あげはが、後ずさりして青山にしがみついた。

あげは「……誰か、入ってた、みたい。」

青山「えっ?!」

青山も、一歩踏み出すと、
匂いがした。

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軋む廊下の木の匂い。

奥の部屋のドアを開けた時の、
埃っぽい匂い。

それから……何か、古い本?

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青山「……あげは、大丈夫。
俺がついてる。」

あげは「……うん。」

青山「奥の部屋に入ってみよう。」

2人は、ドアを開け、部屋に入った。

するとまた、本の匂いが濃くなった。

ふと、本棚を見ると、
定感覚で本が斜めに倒され並んでいる。
だが、他の段は綺麗に整っていた。

青山「……まさか。」

その状況を一旦、写真におさえてから、
青山はその本棚の本を、綺麗に並べ直した。

すると、さっきビジョンで見た古い本が入るくらいの空間ができた。

青山「やっぱり……何かの本が盗られてたんだ。」

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