Last note〜バタフライ編
あげは「あ……ぁあ…///!?」

矢崎「何これ…!?
なんで、こんな大きな水槽の中に……
男の子が…いるの?!//」


ーーーーーー

コポコポポ……。

一定のリズムで、刻まれる呼吸音。

大きな水槽の中で、

チューブに繋がれた男の子が、

眠るように、息をしていた…。

それは紛れもなく、あげはの記憶にずっと居た、

クロハの姿だった………。


あげは「いやぁぁぁあああー!!!///」

あげはの悲痛な叫びが、別荘内に響いた。

青山「あげは!?」

1階に居た青山が、2階へ行こうとした時、
破壊音がもうひとつ響いた。

ガシャァーーーン!!!!!

青山「なんだ!?」

ドアの方からだった。

振り向くと、田辺家のドアは破壊され、

呼吸を荒らげた田辺さんの後ろ姿だけ、居た。

田辺「おしまいだ…おしまいだ…もう…」


青山「か、烏丸!?どこに行った!?」

烏丸の姿がない。
見えるのは、ドアが破壊された真実。

まさか、烏丸のAtackが発動されたかと思ったが、そうでは無いことを知ったのは、

ドアの向こうに、門にもたれ掛かって倒れている烏丸が居たからだった……。

青山「烏丸ーっ!!?」

田辺「……殺さなきゃ。殺さなきゃ。」

青山「っ!?」ゾクッ!

田辺さんの様子がおかしい。
思わず身を構えたが、田辺さんは青山を振り向くこと無く、ドアの外に出ていった。
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