エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
レストランの表玄関から外へ出て、庭園の奥側へ足を運ぶ。
三月の半ば、だいぶ気温が暖かくなってきて、早くも春の花が咲き始めている。今日も晴天、ポカポカだ。
両側を花に囲まれたレンガの小道を歩き、途中、ふと振り返ると、レストランのガラス窓から父と母が手を振っていた。
ひらひらと手を振り返して、彼についていく。
湾曲した通路の奥、父と母からは死角になる位置で、彼は足を止めた。
「おいこら、仏頂面」
さっき、両親の前で話していたときとは、三トーンくらい低い声が響く。
「いい加減、その不幸を背負ったような顔をどうにかしろ」
振り返った彼は、両親に信頼されていたあの男性と同一人物とは思えなかった。身に纏う雰囲気がガラリと変わっていたから。
優しさは消し飛び、傲慢で、狡猾で、冷酷な顔が覗く。
否、これが私の知っている彼、そのものだ。懐かしさとともに眩暈がした。
三月の半ば、だいぶ気温が暖かくなってきて、早くも春の花が咲き始めている。今日も晴天、ポカポカだ。
両側を花に囲まれたレンガの小道を歩き、途中、ふと振り返ると、レストランのガラス窓から父と母が手を振っていた。
ひらひらと手を振り返して、彼についていく。
湾曲した通路の奥、父と母からは死角になる位置で、彼は足を止めた。
「おいこら、仏頂面」
さっき、両親の前で話していたときとは、三トーンくらい低い声が響く。
「いい加減、その不幸を背負ったような顔をどうにかしろ」
振り返った彼は、両親に信頼されていたあの男性と同一人物とは思えなかった。身に纏う雰囲気がガラリと変わっていたから。
優しさは消し飛び、傲慢で、狡猾で、冷酷な顔が覗く。
否、これが私の知っている彼、そのものだ。懐かしさとともに眩暈がした。