エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「ほら。何してる。早くしないと、六時間眠れないぞ。シャワーを浴びてこい」

「は、はい!」

私は急いで自室に着替えを取りに行き、バスルームへ向かった。

湯船には温かいお湯が張られている。

脇には、ラベンダーのパッケージのバスソルトが置いてあった。リラックス効果と書いてある。

私のために……。

お風呂を終えた私は、ミネラルウォーターを飲んで手早く髪を乾かした。

透佳くんの待つ寝室に向かい、大きなベッドの、彼の隣に滑り込む。

彼は大きめのタブレット端末で、英語の文章を読んでいた。図解で心臓が描かれている。きっと医学論文とか、そういう類だろう。

「難しそう……何を読んでいるんですか?」

「アメリカで行われた心臓移植手術の記録だ。お世話になっていた教授が送ってくれた」

「心臓の、移植……?」

それがすごく難しい手術であることは、医学の知識ゼロの私でもわかった。なにしろ、心臓を他人のものと丸ごと取り換えてしまうんだもの。

それがどれだけ奇跡的なことか、素人の私にだってわかる。
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