エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「アメリカにいた頃、何度か手術に立ち会わせてもらった。と言っても、執刀ではなく助手ではあるが」

「透佳くんの病院でもできるんですか?」

「できない。施設も人間も対応できていない。今は、まだ」

含みのある言い方だ。覗き込めば、彼は口元にニヤリとした笑みを浮かべていた。

まるで、俺が実現するとでも言いたげな、自信に満ちあふれた笑みだ。

「さぁ、寝よう。今寝れば、ちょうど六時間だ」

彼がタブレットをヘッドボードに置く。毛布の中に滑り込み、私に腕を差し出す。

「……はい。おやすみなさい」

彼の腕に頭を乗せて、その胸に顔を埋めさせてもらう。

1、2、3……。

私が疲れているせいか、それとも彼の鼓動に魔法がかかっているのか。

今日も私はあっという間に眠りについてしまった。
< 130 / 259 >

この作品をシェア

pagetop