エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
彼は今、じっと見つめているのだろうか? まだ誰の目にも触れたことのないこの胸を。

決して豊満とはいえないのに……恥ずかしすぎて頭がおかしくなりそうだ。

「こんな……一方的に見られるなんて、不公平じゃありませんか」

唇を震わせて文句を言うと。

「それもそうだな」

そう呟いて両腕を解放し、私の身体に馬乗りになったままごそごそと動き始めた。

「……今、俺も服を脱いだよ。見たかったら、見てくれてかまわない。そのあとは容赦しないけれど」

何そのひどい条件! もし目を開けてしまったら、その気アリとみなして最後まで抱き倒すつもりなのだろう。

「透佳くん、待って……!」

「言っただろう。彩葉が目をつぶっている限りは、一線を越えるつもりはないよ」

そう言って、私を強く抱きすくめる。

どうやら服を脱いだというのは本当らしい。彼の一糸纏わぬ温かな肌が、私の身体に触れ、こすれ合って、たまらない熱をもたらした。

ああ……。

思わずうっとりと、心の中で悲鳴をあげた。肌を重ねるって、なんて心地がいいのだろう。
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