エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
熱い吐息を吐き出しながら、たまらず彼の身体に抱きついた。

彼はクスッと小さく笑い、私の身体を抱きとめて。

「彩葉は本当に可愛いな。もっともっと、可愛がってやりたくなる」

昂った声とともに、全身に荒々しいキスをもたらす。

彼の指先は私の身体の隅々まで蕩かそうと、優しく、ときに激しく快楽を爪弾く。

今まで知り得なかった甘美な世界に、彼とともに堕ちていく感覚。

「透佳くん……」

「彩葉……」

すべての衣服を脱ぎ捨てて、私たちは深く身体を絡ませた。

真剣な彼の表情に触発されたように、私もびっくりするほど大胆になって。

「……彩葉がこんなに大人びた顔をするなんて、知らなかった」

私の潤んだ瞳と赤く染まった頬を見つめ、彼は満足そうに呟いた。


< 184 / 259 >

この作品をシェア

pagetop