エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
透佳くんは、まるでこうなることがわかっていたかのように、艶めいた笑みを浮かべている。

「どうして? 俺たちは夫婦なんだろう? 当たり前の営みじゃないか」

問われて身体が熱くなる。

わかっている。わかってはいるけれど。透佳くんのやり方は狡猾だ。

「だからって……無理やり、こんな……」

「無理やり? なら、確かめてみよう。彩葉の身体が、このあと、どうしたいと言っているか」

「きゃっ……」

彼の指先がとんでもない場所で蠢いたから、身体が驚いてビクンと震えた。

そんなところまで触れるなんて。もう恥ずかしくて、彼のことをまともに見つめることすらできない。

「かわいそうなくらいに、俺としたいって言ってるけど?」

私の身体を卑猥な方法で探った彼が、そんな結論を導き出す。

「……透佳くんの、意地悪……」

こうなるとわかっていて私の身体をもてあそぶだなんて。

でも、不思議と初めてに対する恐怖や躊躇いは消えていた。

それ以上に、私の身体が熱く火照り出し、激しく彼を求めてしまったから。

「……私も……したくなってしまいました……」

この身を差し出す相手が彼なら、嫌じゃない。彼の手で、大人の女性に躾けてほしい。
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