【女の事件】とし子の悲劇・3~翼をなくした白鳥
第8話
事件から10日後の2024年7月8日のことであった。

あきとさんがやめかけていました町工場は、暴徒化した従業員さんたちにメチャメチャにされたので、会社がつぶれた。

失業をしたあきとさんは、ハローワークに行こうとせずに部屋の中にこもりきりになったので無気力状態におちいった。

同じ頃、ダンナも会社から苫小牧の製紙工場へ出向を命ぜられたので、気持ちがギスギスしていた。

その日の夜8時過ぎのことであった。

ダンナがものすごく機嫌悪い声をあげて帰宅をしたので、一体何事かと思って不安になった。

ダンナはブツブツと言いながらフーッと大きなため息をついてソファーに座ったので、何があったかを聞いてみた。

「あなた、会社でイヤなことでもあったのかなぁ…」
「何や!?オレに言いたいことがあるのか!?」
「あなた!!なんでアタシに八つ当たりするのよ!?アタシはものすごくしんどいのよ!!」
「オレだって、とし子に八つ当たりをしたくなかった!!けど、今日にかぎって言えばサイアクだ!!」
「サイアクって…」

ダンナは、ひと間隔空けてからアタシにこう言うた。

「オレは、8月1日付けで苫小牧の製紙工場へ出向になった…オレは今日まで会社のために何もかもがまんして働いていたのに、会社からおはらい箱になった!!オレは今の会社のつとめはやめることにした!!」
「会社勤めをやめる…それ、本気で言うているのかしら!!それじゃあ、8月1日からは無職の家族3人が家の中でこもりきりなるわよ!!あんたはそれでいいと思っているのかしら!?」
「今の会社はやめるけど、働くことをやめるとは言っていない!!明日からハローワークに行って新しいお仕事を探しに行くと言うているだろ!!あきととごちゃ混ぜにするな!!」

アタシはひと間隔置いて、ダンナにこう言うた。

「もういいわよ…あんたなんかキライになったから言うけれど…アタシ、この家で暮らして行くことには限界が来たのよ!!このままこの家に居つづけたら、あきとさんに身体を犯されてしまう…じゃなくて、とっくにメチャクチャにされたのよ…メチャクチャにされたその上に、またメチャクチャに犯されるかもしれない…アタシが着替えているところや、あんたとアタシのベッドシーンや、お風呂の中をのぞかれたのよ…アタシの洗濯物が入っているかごの中から下着が盗まれて、ボロボロに汚されたり、鋭利な刃物で切り裂かれたりしたのよ!!あんたの無関心が原因で、あきとがアタシを犯したのよ!!あきとが近所の家の奥さまのトウサツをして、インターネットにアップしたのよ!!」
「何や、あきとのことをそこまでブジョクするのか!?」
「やかましいわね!!あきとがレイプ魔になったこととのぞき魔になったことは、全部あんたが悪いのよ!!アタシ、あんたの妻とあきとの母親をやめてこの家を出てゆくことにしたわよ!!」
「出て行け!!」
「もちろんそのつもりよ!!あきととあんたはもうすぐケーサツに捕まって、留置場にぶちこまれる時が来るわよ!!アタシの知人の道警のエリート警察官にあきととあんたのことをチクるから、覚悟しておきなさい!!」

アタシとダンナは、今回の一件で夫婦関係は完全に破綻しただけでなく、家族の間に深いつめあとを残した。
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