最後の夜
昔から変わらない創祐の口ぶりと態度に安心したのか、やっと私は二日酔いと言う事実を目の当たりにする。

「やばい…吐く」
「は!?お前トイレまで行け!走れ!」

そこからまさに生き地獄。

吐いて吐いて、また昨日の気持ちを思い出してしまう。

結局、私は生きている。

離婚したのに旦那を引きずり、その結果裏切られている自分の存在価値の無さに涙が出る。

そして、それ同様にストップの聞かない自分に腹が立つ。

あほらしくて、笑える。

泣けばいいのか怒ればいいのか。

それとも、笑えばいいのか?
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