竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
 竜王城か~。聞いたことがないなぁ。竜宮城の親戚かなにかかな? どっちにしても現実じゃないね!(かなりヤケクソ)
「そなた、先ほど自分で『どこでも寝られる』と言ってただろう」
「はい。特技です」
「出ていくあてができるまで、この城の隅にでも置いてやろう」
「ほんとですか? ありがとうございます!」
 城の隅だろうが部屋の隅だろうが、雨風しのげたら御の字です。
 私は深々と頭を下げました。
「バーガンディー。案内してやれ」
 竜が声をかけると、近くの木の陰から大柄な男の人が出てきました。
 え? めっちゃイケメンなんですけど?
 見上げるほどの高身長、暗い赤色の髪のイケメンは、細マッチョな体つきには似つかわしくない大きな厳つい剣をはいて、颯爽と現れました。
 大きな剣をはいた赤髪のイケメンって、どこの二次元だ。
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