竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
 いやいや、立体で動いているから二・五次元か……って、違うね。しかし、あまりに現実離れしすぎて目の保養どころかチカチカしちゃう。
 こんなイケメンは遠くから見るもの、鑑賞用! お触り禁止案件です!
 突然出てきたイケメンを茫然と見るしかできないというのに、ご当人は、私の様子なんておかまいなしのようで、飄々としています。
「今の時間だと、厨房にしか人がいないんじゃないですか」
「では厨房でいい」
「承知」
 赤髪のイケメンと竜の会話から、どうやら私は厨房に連れていかれるみたいですね。
 竜との話が終わると、赤髪イケメンは私の方にツカツカと寄ってきました。
「ところでお前、名前はなんだ」
「ライラックです」
「ではライラック、ついてこい」
「はい」
 竜をその場に残し、私は赤髪のイケメンとお城に向かいました。
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