竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「いいじゃないか、フォーン。それで、ライラック。レイゾウコとは?」
「はい──」
 今度はバーガンディーさんがフォーンさんを止めてくれたので、私は冷蔵庫の便利さをおおいに語りました。
「ふむ、それは便利そうだな」
 この世界にないテクノロジーの話を聞いて、バーガンディーさんは驚いたようです。
「でしょう?」
「ん~、スプルースなら作れるかな」
「スプルース、様ですか?」
 誰だそれ。聞いたことのない人ですね。
「おう。この国の術将だ」
「ジュツショウ?」
 ますますなんだそれ。
「平たく言うと、この国で一番偉い魔術師だ」
「魔術師~!」
 なんてファンタジックな響き! って、そもそも竜がいるくらいだから、剣も魔法もあって当然か。
「スプルースに頼んでみよう」
「ありがとうございます! わぁ、できるの楽しみ~」
「は? なに他人事みたいに言ってんだよ。お前も来い」
「え?」
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