最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
私は席を外し、お手洗いでスマホをチェックしようとした。


バックの中を探したら、スマホがないことに気づいた。


「あっ……しまった。テーブルに置いてきちゃったかも」


私は、すぐに席に戻った。


「一花」


「えっ?」


「今、スマホの画面に『GM』って出たんだけど……まさか総支配人から電話?」


見られたんだ、どうしよう。


スマホを持っていかなかった私が悪いんだけど……


スマホカバー、わざわざ開いて見たの?


絢斗からの電話、仕事だって……誤魔化せないよね。


いちコンシェルジュが、GM……総支配人と仕事後に連絡を取り合うなんておかしいし。


萌佳には、ずっと恋愛相談もしたかった。


正直、絢斗の気持ちがわからない今、他の人の意見も聞いてみたかったから……


私は、これをチャンスと捉えて、思い切って萌佳に話そうと思った。


「あのね……萌佳」


「……うん」


「ちょっと相談したいことがあって……いいかな?」
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