最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます

「もちろん。何でも話して」


私は、絢斗との出会い、一緒に住んだ経緯を大まかに萌佳に話した。


萌佳は、真面目な顔で真剣に聞いてくれた。


「そっか……ちょっとびっくりした……かも」


「そうだよね。びっくりするよね。正直、私もまだ信じられない時があるから。だけど、私は総支配人のことが……」


「本気なんだ？」


私は、ゆっくりうなづいた。


「でもさ……ちょっと、身分が違いすぎない？　総支配人は、グレースホテルの創始者の孫。しかも一人っ子の御曹司だよ。間違いなく、これから世界を股にかけて活躍する人だよね。そんな人がさ……一花と本気で付き合って、ましてや結婚なんて有り得る？」


え……？　萌佳……？


その言い方、何だかとても冷たく感じる。


どう返していいか、わからないくらいに……


「やめた方が一花のためじゃない？　今は、総支配人も優しいかも知れないけど、飽きたらきっと冷たくなるよ」