最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
私は――絢斗とは釣り合わない。


わかってることだけど、あんなハッキリ言われたら悲しい。


これから、どうしていけばいいんだろう?


萌佳に相談して、余計に迷ってしまうことになるなんて……


「一花!」


手を上げて、私を迎えてくれる絢斗。


先に着いてたみたいだ。


絢斗の顔を見たらホッとする。


「お待たせしました。すみません……お疲れ様です」


「お疲れ様。どうした? 何かあった?」


えっ、顔に出てるのかな?


早速、絢斗に心配をかけてしまった。


「い、いいえ。何もないです」


「島田さんとは久しぶりだったんだろ? 楽しかった?」


絢斗の優しい声が心に染みた。


「は、はい……楽しかったです。いろいろ話せて……」


「そうか、それなら良かった。でも、ずいぶん早かったな」


やっぱり、何か気にしてる。


「お互い疲れてたし、萌佳は……何か予定もあったみたいです」
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