蒼月

「編入手続きはちゃんと出来てるし制服もバッチリ!後は誓都が退院するだけ。」

誓都は裕司から目を逸らして咲哉を見つめた。

そんな視線に気づいた咲哉は誓都の頭を撫でて頷いた。

「大丈夫だよ、誓都。家もいつ誓都が帰っても良いように綺麗に掃除してるから。」

そう言う咲哉もどこか嬉しそうで。

誓都もなぜか嬉しくなって頷き返したのだった。
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