イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
「日坂さん、もしかして忘れてる?俺たち昨日、付き合ったでしょ」
「──っ!」
──そ、そうだった…!
昨日はそのことが消化しきれなくて、似たような本を探そうと読み込んでいて、すっかり忘れてた…っ
…ああでも、やっぱりまだ信じられない。
だって私と三浦くんがどうしたって釣り合うはずないのに。
「やっぱり忘れてたんだ」
「え、あっ違くて…!」
慌てて否定するも全く信じてもらえてなくて、それなのに私を見て優しそうに笑う三浦くん。
かっこよくて、また、ときめいた。
「と、とにかく忘れてたわけじゃないですから!」
「じゃあ、そういうことにしといてあげる」
きっと、今の私の顔、真っ赤だろうなあ。
そう思うと恥ずかしかった。