イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
───────…
散々、問い詰められた私は、放課後になった頃には、ぐったりと机の上で項垂れる。
『三浦くんとはどういう関係?』
『どうして一緒にいるの?』
『二人って付き合ってるの?』
一人に答え終わると、また次の子が現れて問い詰められる──を繰り返した私の精神的体力はゼロに近かった。
「ちょっと結衣ー、大丈夫?」
「……無理っぽい」
「まあ、あれだけ問い詰められたらそうなるだろうね」
私の頭を撫でながら苦笑いする奈央ちゃん。
……いつもより奈央ちゃんが優しく感じる。
そう思うのは、私に元気がないからなのだろうか。
「あの三浦くんだからねえ。一緒にいたら嫌でも目立つだろうね」
「……だよねぇ」