イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
えっ? 親近感?
今の私が…?
「俺と距離置いてる感じしたし偽ってるような感じがしてたんだけど、今の日坂さんは少しだけ素を見せてくれてるような気がして」
「えっ、と…」
──ダメだ。
こういうとき何て返せばいいのか分からなくて、頭が真っ白になる。
キャパシティを超えてしまった私を見た三浦くんが「話が脱線しちゃった。ごめんね」と笑って、また、元のレールへと戻してくれる。
「それで理想の方はどう?」
「え?あー、えっと……三浦くんの言う通り、たくさんありすぎて迷うというか…」
「じゃあ、その理想を一つずつ叶えていくってのはどう?」
そう言うと同時に人差し指を立てて、首をコテンッと傾げる。
……か、かわいい。