こんな溺愛、きいてない!
「この写真を見て、
悪いことを考えるやつらも、
少なからずいる。

素人であるかぎり、
お前は普通に生活してるはずだから

『だれでも簡単に』
近づくことができるし

たとえ、犯罪行為があったとしても、
それほど大騒ぎされることもない。

お前の目には触れさせたくもないような、
犯罪行為を匂わせるコメントが、
ネットにあふれてるんだよ」


犯罪行為……


遥先輩の言葉に、
その言葉の意味することに、

血の気が引いていく。


「この家に引っ越してきたのは、
凛花を守るためだったんだよ」


「どういう、こと?」


鈴之助の言葉に
そろそろと視線を向けるものの

震える唇で押し出す言葉は
恐怖にかすれて、

息が苦しくなってくる。


知らないことばかりで、
……怖い。

どうしよう、怖くてたまらない。


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