こんな溺愛、きいてない!

まさかの撮影。

数日後、
都内の某スタジオにて。


「はい、ここだよ、凛花。
遥さん達はもう来てるから」


鈴之助に連れられて、
倉庫のような場所に連れてこられた。


「ここは?」


「いいから、いいから!
とりあえず、入って!
もう時間ギリギリだから!」


鈴之助にうながされるまま、
建物のなかに入って絶句した。


「す、す、す、鈴之助! 
こ、これ、どうなってるの?」


「いいから、
今日は全部俺らに任せてよ」


「い、いや、でも、これは」


ビクビクと
辺りを見回していると。


「遅かったな、凛花」


その声にパッと振り向くと、
遥先輩が
いつもの笑顔を浮かべて立っていた。



< 136 / 288 >

この作品をシェア

pagetop