こんな溺愛、きいてない!
「凛花、最近、険しくね?」


「さあ?」


「足りない?」


「なにが?」


「俺の愛」


いよいよ、本格的に
おかしくなっちゃったかな。


「ほら、犬とか猫とか凛花って、

ご主人様にかまってもらえないと
病気になったりするじゃん。

そういう感じ?」


私は犬猫か!

遥先輩はご主人様でもないし!


「遥先輩こそ、
ちょっと病院行った方がいいと思う。

多方面でいろいろ病んでるし、
壊れてるから」


「厳しいねえ、凛花ちゃんは」


「甘やかしたら、
大変なことになりそうなので」


ぷい。


「分かってんじゃん」


「うぎゃ!」


いきなり、
耳にかみついた遥先輩から

ぴょんと跳ねて距離をとる。


「な、な、な、なにを!」


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