こんな溺愛、きいてない!
「あ……、
幼稚園生の頃の、私……?」


「だから、つまり、お前」


「はい?」


「お前だよ、お前に決まってるだろ」


なにを言ってるんだろう?


「……親も公認?」


「そう」


「……本人に未承諾で?

親に、公認?

それって、公認っていうの?」


「ま、それは、おいおい……」


言葉を濁す遥先輩に
首をかしげる。


何だろう……


未知の宇宙に放り出されたような
不思議な感覚。


当の本人が知らないのに?

親公認?


どこの世界に、
そんな関係が存在するの?


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