医者の彼女
それから1週間、特に発作が起きる事もなく
落ち着いて過ごした。

後で聞いた話だけど、和弥さんはこの1週間は
当直の回数を減らしてオンコール待機に
変えてもらってたらしい。
夜何か起きても良いように。
ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちで
いっぱいになった。

…そろそろ学校行きたいな。

「瀧さん…」

和弥「ん?」

「あの…学校、行っても良いですか?」

和弥「そうだな。とりあえず発作も起きず、
安定してるしいいよ。ただし!激しい運動は
控える事、薬は常に持ち歩くこと、
発作が起きたら連絡すること、検診にはくる事。
これが条件。」

条件多いな…それでもそろそろ
学校行かないとまずいから頷く。

和弥「…じゃ、家帰るか?」

「…はい。長い間お世話になりました。
ありがとうございました。」

そう言って1週間振りに家に帰ってきた。
やっぱり家が1番落ち着くって思うのと同時に、
1人の寂しさ、不安も出てきて夜は少し怖かった。
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