世界No.1の総長と一輪のはにゃ2
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何かが動いた気がして、ゆっくり目を開けた。
隣にいる小さな彼女はゆっくり起き上がって、ベッドをおりていく。
一瞬朝かと思ったが、まだ外は真っ暗。
「……はにゃり?」
声をかけてみると、はにゃりは眠そうに目をこすりながら「…にゃあ」と小さく鳴いた。
それから彼女は寝室から出ていく。
……トイレ?
それとも、喉乾いたとか?
心配だけど、とりあえず待とうかと思ったら──────。
ドサッ、と何かが倒れる音が聞こえてきた。
俺は心配になって、すぐに起き上がった。
寝室を出ると、すぐそこに倒れていたのは……はにゃり。
「はにゃり!!!!」
彼女のそばまですぐに駆け寄って抱きかかえる。