女嫌いと男性恐怖症:付き合いの手順

「ったく」

 寝息を立て始めた遥の頭にキスを落とし、ソファに下ろそうとしても、頑なに腕を離さない。

「寝てるくせに、強情なやつ」

 心配して、早めに帰ってきてみれば。
 まあ、眠ったのは、精神的な疲れが出たんだろうな。

 眠っていて無防備な遥の首すじに、悪戯心からキスを落とすと、「ん」と寝ぼけた声を出し、晶に体を擦り寄せた。

「うわ」

 劣情が顔を出しそうになり、慌てて、持ち帰った仕事に思いを巡らせる。

 外に持ち出してできる仕事は、限られている。
 だから予定されている裁判の判例集めを済ませようと、そうだ、それをやっておかなければ。

 無理矢理、仕事モードに切り替えて遥を膝に乗せたまま、鞄を開いた。
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