不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「おま、お前!そんな力あったのか…!」
そんな俺の心情とは裏腹、ツバサの目はキラキラと輝いている。
「…しらね」
え、知らね?!
知らねで済まさせるのか?!
あいつは自分が能力者だと判明しても尚、無表情だ。
「さすがうちの総長です。超能力者にも楽勝に勝てますね」
そう言ってこちらを睨んでくるのは赤髪のショウ。
まだ警戒が抜けてないのか、さっきから敵対視てるのがビシビシと伝わってくる。
「悪いけど!コントロールできるようになんなきゃリンは助けに行けないよ」