Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―




移動は電車だった。


大晦日の夕方の駅はいつもに比べたら人は少ないような気がした。
ほんの少し、浮き足立ったような街の空気を感じないようにしながら停車した列車に乗り込む。



車内はいつもに比べたら空いていた。それでも席は埋まっていて、私達はドアの近くに立っていた。



「お、空いたぞ。レイ、座っちゃいな」



しばらくして、1人分空いた席をユウが指す。



「ん、ありがと。じゃ荷物持つよ」


「おー、さんきゅ」



う、重い……。

ユウのリュックを足の上に置いて座るけど、それは見た目よりもかなり重かった。


何入ってんの、この中。てかまずどこに行くつもりなの!?


何も話してくれないユウに抗議しようと見上げると、彼はウトウトと立ったまま目を瞑っていた。



「ちょっとユウ……! 危ないから」


「ん……?」



丁度その時、列車は駅に停車し、私の横の男性が席を立った。



「ユウ、ほら」



そこにスポッと彼は座り、しばらくユウと電車に揺られて居ると、微かに寝息が聞こえてきた。


どうやらユウは寝てしまったらしい。
大きなマフラーに半分顔を埋めるような形になっている。

その姿がなんだか子どものようで、思わず笑みが溢れた。


いつの間にか車内は人が減っていて、7人掛けのシートには私とユウしか座っていない。

早くも薄暗くなりだした外に呼応して、向かい側の窓が私達を鏡のように写していた。




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