Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「先日はお世話になりました。お陰ですぐに体調も良くなって、会社もなんとか安定しました。本当にありがとうございました」
「そうですか。それは良かったです」
あんな酷い熱からすぐ良くなるってにわかに信じがたいのだが、まあ色々良い結果になったようだから触れずにおこう。
「なんかお恥ずかしい所も見せちゃって……」
ははっ、と彼女は頭を掻く。
“お恥ずかしい所”っていうのは恐らく泣いたことだろう。
「いえ、大丈夫ですよ。熱のせいで情緒乱れることは仕方ないと思いますし」
「あはは、そうかな。にしてもレイちゃんは高校生なのに私なんかよりしっかりしてますね」
連絡先と同時に名前を聞かれた時、ユウの前だったからか咄嗟に“レイ”と答えていた。
「そうですかね」
そんなやり取りをしてる間、ユウは何故居るのか疑問に思うくらい黙っていた。
「あ、それから、父の容態も大分良くなりまして!」
この前とは打って変わって、彼女の表情は嬉々として私には眩しいくらいだ。
「取り敢えずもうしばらくは頑張ってくれそうで、良かったです!」
「それは良かったですね」
ああ、やだ。やめてよ。気付かないふりしてたんだから。
――あなたが私の苦手なタイプの人だって、気付かないふり、してたんだから。