もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「ちゃんと座布団敷けって。」
「うん」
畳の上に座っている鈴の元へ急いで戻る恭。
「ちょっと、引っ張って」
鈴が手を伸ばして恭がその手をひく。

最近床に座ってしまうと立ち上がるのが大変な鈴。
「大丈夫か?」
「うん」
「お腹張ってない?」
「大丈夫。」
鈴が立ち上がると恭はすぐに座布団を重ねて敷き、そこに鈴を座らせた。
「やっぱりソファ買うか」
「いらないよー。畳好きだし。」
「でも大変だろ?立ったり座ったり」
「大丈夫。だって恭がいるから」
鈴の言葉に恭は少し照れてから「何言ってんだよ」とつぶやき台所へ再び向かった。
< 410 / 432 >

この作品をシェア

pagetop