月刊ヤングMAGAZIN
「わぁ、ピアス!」
まぁまぁセンスいいじゃん…
「ありがとう!嵩琉
ねぇ、つけて!」
「あぁ…うん…」
椛がオレに耳を向けた
なに?このシチュエーション
ドキドキするじゃん
近いし
ピアス小さすぎて手震えるし
「痛くない?」
「うん…でも…くすぐったい…」
「あ!椛そー言えば!
コレ、椛?」
首のキスマークを椛に見せた
椛はクスクス笑った
「やっぱ、椛が犯人?
友達に言われて、焦った…」
「だって嵩琉
ゲームに夢中で気付かないんだもん」
「それは、ごめん、椛…」
ホントに反省してる
「うん
ピアス、反対側もつけて…」
「うん…」
て、目が合って…
キスしたくなるじゃん
椛もちょっと意識した
かわい…
いや!まだ早い!今日はまだ長い!
ピアスに集中!!!
「ハイ…つけたよ!」
「似合う?」
「うん…」
「ありがと」
椛、めっちゃ嬉しそう
「あのさ…
ソレ、オレからじゃないんだ…」
「え…」
「親から…
さっき椛ちゃんにあげて!って
置いてったんだ」
「そーなの?
あとで、嵩琉ママにお礼言わなきゃ!」
「うん…」
やっぱ、親が買ったプレゼント
自分からって渡すのは
ズルいと思った
情けないし…