恋って西洋風グミの味?
「そんなもののためにわざわざうちまで来たのかよ!」

「…え?だって学校で返すのはずかしかったし…」

そう言うと大槻はカリカリと鼻の頭をかいた。

「まぁ一理あるな…」

「大槻どうしたの?顔赤いよ?」

「うるさいよ、お前こそよく知らないやつの家まできたな」

「だからブレザー…」

「ああ、そうだったな…」

すると大槻がぷっと笑いだした。

「お前さ、本当にバカだな」

…はぁ?急に何言い出すのよ!

「なんでよ!」

「だってさっきまで学校であんなことされといて、もうけろっとしてるんだもん。バカだよ。」

さすがにあたしもむっとした。確かにそうだけど、でもブレザー返すのだって大事でしょ?!大槻のために来てあげたんだから!

「タク先輩は好きだよ。でもあんな人だなんて思わなかっただけ。あんなに怖いなんて…」

「てゆーかひどい男だと思うんだがな…」

「ひどい…よね、やっぱり…」

思い出すとだんだん泣けてきた。そうだ、お菓子に夢中になってたけど、タク先輩のことがあったんだ…。

グズッ…

グズッ・・・・・・・・
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