恋って西洋風グミの味?
「また、いらっしゃね、喜んでお出迎えするわ。」
「そうだな、優喜が友達連れてくるなんて本当に久しぶりだもんな」

おじさまとおばさまはニッコリ笑って玄関まで送ってくださった。

「ありがとうございました。」

そう言って、出ようとすると、大槻も靴を履き始めた。

「ん?どーしたの?大槻」

尋ねると

「お前なぁ…送っていくにきまってんだろ?」

下を向いたまま言う大槻。ちょっと驚いてしまった。

「え、だってうち真逆だよ?歩いて行くから遠いよ?」

「だったらなおさらだよな、優喜」

と、おじさま。

「それとこれ。」

そう言ってお菓子がたくさん入った紙袋を渡してくれた。

「きゃ!カッチェスのグミ!」

「よく知ってるね。欲しくなったらいつでもうちにおいで」

「ありがとうございますっ!!!」

嬉々として喜んでいるあたしを尻目に、大槻は

「ほら、さっさとしろよ」

と言って先に出て行ってしまった。
なーんか食事の時からおかしいな、大槻…。
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