俺様社長は溺愛本能を隠さない



──「おはようございます」

翌日は皆、午後からの出勤にした。
私の家に着替えに戻らせてもらったものの、そのまま都筑さんに車で送ってもらい、初めて同伴出勤をした。

まだ疲れのとれていない佐野さん、堤さん、金沢さんはのんびりと作業をしつつ、一緒に現れた私と都筑さんをニヤニヤと見てくる。

ああもう、これ言わなくてもバレてる。

恥ずかしくてさっさとデスクにつくと、続いてさらに、残りの二人が出勤してきた。

「おはようございまぁす」

桃木さん、と……

「……ぉはようございます……」

若林君……。

げっそりしている彼と、ピカピカの桃木さん。
昨夜何があったんだろう。
聞けない。いや聞かないでおこう。

「おい桃木。お前、秘書じゃなくてやっぱりデザイナーになれ」

「えぇー!? どうしてですかぁ!? 莉央さんと一緒いいんですけどぉ!」

「どうしてじゃねえ。次はクビだからな」

良かった。
なんだかんだ、桃木さんがいた方が明るくなるし、これからも一緒に働きたい。
またキスされたら困るけどね。

「有村、もうすぐトワイライト・ミシェル来るから。お茶頼む」

「はいはい」

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