イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「え……そ、そう?」
口ごもるわたしに、ぐいっと無遠慮に近づく顔。
あの蠱惑的な香りにふわっと包まれ、ドキッとした。
「髪下ろしてるし。可愛い」
「あは、は……ありがとう」
こういうセリフ、意識せずにサラッと言えちゃうんだからな。
そりゃモテるはずだ。
「もしかして、中村も行くのか? 親睦会」
「あ、わたしはちょっと、予定があって」
行けないの、と首を振ると、「なんだ、残念」って彼の顔が曇る。
「話せるかもって思ったのに」
本気で残念がってるみたいな口ぶりで言われて。
社交辞令だとわかっていても、ドギマギしてしまう。
そうやって、みんなにほいほい甘い顔してるから、強引に迫ればもしかして、とか期待しちゃう女子が出てくるんだよ。
ため息交じりに考えつつ――
そうだ!
といきなり閃いた。
ここで会ったのも、何かの縁だよね。
忠告だけはしてあげようかな?
今日の親睦会、気を付けた方がいいよって?