イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「なんなのお前。そんな可愛く妬かれたら、何も言えねえだろ」

可愛く……妬く?
言葉の意味を理解して、ドッカン、と頬が火照った。

「ちち、ちがうよ! ヤキモチ、とかじゃないから! ごくごく、一般論を言っただけっていうかっ」
「はいはい、わかったよ。わかったから、とにかく――」

言葉を切った彼の指が、するりとわたしのそれに絡まった。
それは、俗に言う恋人つなぎ、というやつで……

「え……と、坂田くん?」
「あの子は、一緒に仕事したことあるモデル。プライベートな意味での興味はない」

「う、ん……」

「それに、ちゃんと断った。『彼女と来てるから』って」

しっかりと繋がれた手を、見せつけるみたいに掲げる。

「いいか、デートの間はオレに集中しとけ。オレも、お前しか見ないから。わかった?」

触れた手のひらからから伝わる、熱すぎる体温。
同じ熱量が、彼の眼差しからも感じ取れるようで――

どうしたんだろう、指先まで甘く痺れていく。

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