イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

空いてる会議室とか、給湯室や備品庫、そして今日は書庫。
禁煙証明だから、と言っては連日呼び出されて、抱きしめられて……

ほんとに短い時間ではあるんだけど。
社内でこんなことしてる背徳感っていうか、罪悪感っていうか……いろいろ、イケナイような気がしてたまらない。

「ね、ねぇ。仕事中に社内で会うの、やめない? この後出かけるんでしょ? 忙しいんだよね?」

「忙しいからこそ、だろ。社内デートは、社内恋愛の常識」

じょ、常識?
仕事中にみんな、こんなことしてるってこと?

「ほほ、ほんとに!?」
「おう」
当たり前、とばかりに頷かれて、あっけにとられる。

そういうものなの? だって、社内でしょ? 
ほんとに……?

って、いやいや、絶対違う!!

「騙されませんっ! 会社は仕事をするところですっ」

腕の中からギロッと睨んでやれば。
「チッ……つまんね」なんて、舌打ちとともにふてくされたカオ。

危ない危ない。
やっぱり作り話だった。

「なかなか手強いな」
「え? 何か言った?」

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