イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
浮かれてたんだ。
あんまり彼が甘やかしてくれるから、自分が特別みたいな気になって。
“本気の恋愛”になるかもって、心のどこかで期待しちゃってた。
いつの間にか、“その先”から目を逸らしちゃうくらい、舞い上がってた。
思い出して。
わたしの夢は、“かわいいお嫁さん”。
早く結婚して、家族が欲しい。そのために、婚活だってしようとしてた。
けど……坂田くんは?
結婚願望なんて、絶対ないよね?
将来、なんて匂わせた途端に、嫌われてしまいそうだ。
そもそも、わたしのことが本気なのかっていう、それ以前の問題もあるし。
さらに言うなら……
妄想が過ぎるかもしれないけど、例えば仮に(あくまでも、仮に)――この先、奇跡的にすべてが上手くいって彼と結ばれたとしよう。
でも、おとぎ話じゃあるまいし。
「2人は幸せに暮らしました。めでたしめでたし」って具合にはいかないよね。
むしろそれからの方が大事なわけで。
重要なのは、わたしが求めているのはセレブな暮らしじゃないってこと。
欲しいのは、あったかい家族。
他愛もないことで笑って、思いっきり楽しんで、辛い時には支え合って。
思い出を増やしていく――そんな家族。