イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
あぁもうやだ。
身体を固くしていると、どこかで話し声がする。
「――美弥子先輩、営業部の坂田さんからお電話です」
来たっ……!
「ごめん、ちょっと急用で席外してるって言って」
手を合わせながら小声で言い、そそくさと席を立った。
「え、先輩っ?」
驚いたような声を背中に聞きながら、それでも足を止めずにフロアから飛び出そうとしたところで……
「っ!!」
凍り付いたように、足が止まった。
「急用って何? 教えてくれよ」
携帯を手の中で弄びつつ立っていたのは……坂田くんだった。