イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!


――そうですか? 去年と同じにしか見えませんけど、オレには。

――だってしんどいだけでしょ、クリスマスなんて。


頭のどこかで、声が響いて。
その瞬間、ガチっと身体が強張る。

いけない、流されるところだった。


あと数センチ、のところでわたしはぐっと顎を引き。
そして、もつれる舌を動かした。


「トライアル、終わりにしよ」


「……は? 今、なんて?」

「トライアル、終わりにしたいって言ったの」

彼から視線をそらして、さっさと終わらせたいとばかり、転がる様に言葉を紡ぐ。


「あと1か月も時間かけることないよ。わたしたちが合わないなんて、わかりきってる――ッ……ンン……っ!?」


見開いた視界に、彼の綺麗な顔が大きく映っていて。
キスされているんだと認識した時には、
強引に舌で唇をこじ開けられ、咥内を蹂躙されていた。

「ちょ、やっ……めっっぁ」

彼にのしかかられ、ベッドに固定されたわたしには、逃げ場もなく。
激しいキスに、瞬く間に呼吸が上がっていった。

< 202 / 539 >

この作品をシェア

pagetop