イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

ダメだ。
ダメなのに。

切れ長の瞳、その切なげな影に魅入られるように――身動きできないまま、彼の指が自分の頬に触れるのを許していた。


「逃げるな、オレから」

指はゆっくりと、わたしの反応を伺うように動き。
やがて唇へとたどり着く。

「言ったよな? 逃がさねえって」

太く硬い親指でそこを撫でられて。
ゾクリと全身へ、官能的な波が走った。

見つめられ、キスされる、とわかっていてさえ、
どうしたらいいかわからない。身体が動かない。

強く求められていることを確かに感じて、喜んでいる自分がいた。
絆されそうになってる自分が。

いっそ、このまま、と……

彼が体を倒し、そして顔を傾ける。
近づくその、精悍な頬が見えた。

交じり合う、吐息を感じた。

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